ビジネスマネジャー検定試験は役に立たない資格なのか?
ビジネスマネジャー検定試験とは?
ビジネスマネジャー検定試験というものをご存知でしょうか。
日商簿記検定やビジネス実務法務検定試験を開催している東京商工会議所が2015年からスタートした検定試験です。
どんな内容が出題されるのか?
まずビジネスマネジャー検定試験の出題範囲を見ていきましょう。
ビジネスマネジャー検定試験で出題される内容は大きく分けて以下の4つに分けられます。
- マネジャーの役割と心構え
- 人と組織のマネジメント
- 業務のマネジメント
- リスクのマネジメント
詳しくは東京商工会議所のWebサイトをご覧ください。
人を統括するマネージャーとして、幅広い知識が求められているといえましょう。
ビジネスマネジャー検定試験は役に立つのか?
ヒューマンスキル・ソフトスキルがほとんど
試験科目からもわかるように、ビジネスマネジャー検定試験で出題されるのはヒューマンスキル・ソフトスキルと呼ばれるものがほとんどです。
そのため、勉強せずともできる人・知っている人は一定数います。
改めて勉強しなければならないことが法律系知識ということも少なくないのではないでしょうか。
そもそもビジネスマネジャー検定試験は資格ではない
そして、そもそもビジネスマネジャー検定試験は資格ではありません。
この検定試験に合格したところで、司法試験や会計士試験のように、何か特定の仕事の門戸が開くわけではありません。
あくまでも漢字能力検定や英検のように、知識の水準を証明する試験にすぎません。
新卒時の就活にはあまり役に立たない
こうしたことから、新卒入社を目指す就活時にはビジネスマネジャー検定試験はあまり役に立つものではないでしょう。
まだ仕事もしていないのにマネージャーとしての知識をつけることは、何もしないことよりはいいかもしれません。
しかし、その時間があるならば同じ商工会議所が開催している日商簿記や、パソコンスキルを身に着けるためのマイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)試験のほうが優先度が高いと言えるでしょう。
ビジネスマネジャー検定試験が役に立つとき
昇進の材料になることが予想される
ではこのビジネスマネジャー検定試験が役に立つのはどのような場面なのでしょうか。
1つは昇進です。
ビジネスマネジャー検定試験の公式テキストのまえがきにも、ミドルマネージャーの必要性が説かれています。
そしてスタッフを統括する上で知っておかなければならないのがビジネスマネジャー検定試験であるため、今後は昇進のための課題や材料としてビジネスマネジャー検定試験が使用されることが予想されます。
転職時のPR材料として
もう一つは転職時のPRです。
ミドルマネージャーが必要なのはどの会社であっても変わりはありません。そして、マネジメント能力の証明として、ビジネスマネジャー検定試験が必要となってきます。
問題が簡単な今がチャンス!
これまで見てきたように、ビジネスマネジャー検定試験は緊急性のある試験だとは言えませんが、昇進や転職の際に効果が発揮されることが予想されます。
歴史の浅い試験であるため、繰り返し同じ問題が出題されており、公式テキストや公式問題集をこなすだけでも十分合格が可能です。
最近部下ができた方や「何か面白い検定試験はないかな」とお探しの方はまだまだ問題が簡単なうちに受験しておくと後々役に立つかもしれませんね。